千葉県外科医会Chiba Surgeons Association

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施設紹介Facility

地方独立行政法人さんむ医療センター

当院は山武市の地域医療の中核を担っており、「地域がん診療病院」にも選定されています。外科の人員は9名で、内3名は千葉大学食道胃腸外科、千葉大学小児外科、東邦大学大橋病院外科から派遣していただいています。時々コロナのクラスターが発生し、変則的な診療を要することもありますが、チーム一丸となって対応しています。

当科では、消化器癌を中心に年間約400件の手術を行っています。特に鏡視下手術には力を入れており、食道癌・胃癌・大腸癌は鏡視下手術がfirst choiceとなっています。下部直腸癌に対する腹腔鏡下ISRや、食道癌に対するVATSなど、高い技術を要する鏡視下手術も行っています。肝胆膵癌に対する手術(肝切除・膵頭十二指腸切除)は開腹となりますが、安全に根治を目指した手術を行っています。また、消化器癌に対する化学療法も外科が担当しており、年間約900件の治療を行っています。

良性疾患の治療も低侵襲化に努めていて、2019年には総胆管結石症に対する腹腔鏡下総胆管結石切石術を導入し、最近では合流部結石やMirizzi症候群など難易度の高い症例も合併症なくこなしています。また、深部痔瘻や直腸脱など、一般外科では敬遠されがちな肛門疾患の治療も、専門医を中心に多数行っています。

2024年には新病院竣工予定となっています。今後も地域住民が安心して受診できる病院であり続けるため、医局員一同努力していきたいと思いますので、御支援のほどよろしくお願い致します。

地方独立行政法人さんむ医療センター
外科 診療部長 太田 義人