当院は、キッコーマン株式会社を母体とした企業立病院です。文久2年（1862年）に醤油醸造家が養生所をはじめ、大正3年（1914年）に大正天皇即位記念事業として病院を設立。以来100年にわたる歴史があります。社員・家族だけでなく、野田市及び近隣の皆様の病院として地域医療を担ってまいりました。平成24年（2012年）には新病院が開院しました。全科合わせても常勤医師30名の小規模な病院ですが、他科との連携が強く、迅速に総合的な診療を患者さんにご提供出来る事が強みです。

外科は常勤医４名・外勤医３名で手術・外科外来・乳腺外来・化学療法外来・内視鏡検査を担当しており充実した診療を行っています。昨年度の手術件数は大小合わせて271件でした。対象とする疾患は幅広く、悪性疾患を中心に、胃、大腸、肝胆膵、乳腺、ヘルニアなども診療しております。手術は低侵襲・低合併症率を目指して腹腔鏡手術を中心に行っており、いずれも良好な成績となっています。また、術後治療も重視しており、化学療法も最新の情報を取り入れてアップデートしながら行っています。また、院内各科間の垣根は低く、必要に応じて随時連携して治療にあたっています。約3年半前より緩和ケアチームを立ち上げ、癌患者に対する緩和治療に至るまで長く患者さまを診療しています。

今後も病院全体で協力し、安全・確実に診療してまいります。

キッコーマン総合病院　外科
部長・副院長　田中 潤一郎