千葉大学大学院医学研究院 小児外科学
当教室の歴史は全国の小児外科の中でも古く、1976年に初代教授(千葉大学名誉教授)の高橋英世先生が中心となり、国立大学としては全国で二番目となる小児外科単独の診療科として発足しました。その後2代目教授の大沼直躬先生、3代目教授の吉田英生先生の後を継ぎ、2020年1月に私が4代目教授を拝命し伝統ある教室を引き継がせていただくことになりました。 診療では県の小児外科診療の要としてあらゆる小児外科疾患に24時間365日対応できる体制を敷き、地域のこどもやご家族に安心して最高水準の小児外科医療を受けていただけるようこころがけています。特に新生児外科は周産期母性科・新生児科と領域横断的なチームを組成し先進的な治療に取り組んでいます。また小児がん治療においては小児科腫瘍グループ、放射線科、病理診断科などとともに小児腫瘍ボードを構成し質の高い集学的治療の実践と新規治療開発に取り組んでいるほか、県内の小児がんゲノム医療の窓口としてパネル検査を行なうなど、大学でしかできない高度医療も実践しています。 いまの小児外科は若いチームですが、患者に寄り添い最善の治療を真摯に追求する姿勢は高橋先生から代々しっかりと受け継がれており、全国のどこの小児外科チームにも負けないという自負をもって診療・研究・教育に従事しています。今後も学内外の先生方にはより一層のご指導を賜りますようお願い申し上げます。 |
千葉大学大学院医学研究院 小児外科学
教授 菱木 知郎