千葉県外科医会Chiba Surgeons Association

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千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科学(旧外科学第2講座)

私は、今年で創設99年の千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科学(旧外科学第2講座)教授 松原 久裕でございます。当科は千葉医科大学の瀬尾貞信教授が大正15年に瀬尾外科教室として独立し、中山恒明教授、佐藤博教授、磯野可一教授、落合武徳教授と引き継がれ、私が平成17年に第6代目の教授として拝命されました。

食道外科を教室のメインテーマに掲げ、昭和7年同テーマにて三宅賞を受賞し、日本における食道外科の先駆となりました。 昭和22年に中山教授によって、治療成績は世界の指導的水準となり、以降今日まで、病態の解明、治療法の改良に取り組んで参りました。最近ではがんの免疫療法が注目されていますが、当教室は以前より食道癌集学的治療における免疫療法を手掛けており、その成果が表れてきています。

本学医学部附属病院における平成16年の診療科再編により、現在は食道、胃、大腸の良性・悪性疾患の外科治療、肥満外科治療、腎移植を中心に診療・研究・教育に当たっております。千葉県内のご施設から、多くの患者様をご紹介頂きこの場をお借りし感謝申し上げます。

さて、日本の外科を取り巻く状況は地域医療の崩壊、外科医不足、専門医の問題、医療安全、働き方改革など課題が山積しております。そのような厳しい時代でも千葉県内のご施設、そして先生方と連携をとりながら、患者様への安心・安全な医療の提供と、若手外科医のやり甲斐ある働き方を目指していきたいと思います。

千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科学(旧外科学第2講座)
教授 松原 久裕