亀田総合病院
当院外科は、消化器外科・呼吸器外科・心臓血管外科・乳腺センターの4部門に分かれて診療を行っており、各科間の連携は非常に良好である。
消化器外科は、上部消化管・肝胆膵・大腸・肛門・小児外科の5つのパートからなり、スタッフ9名、外科領域専攻医6名およびジュニアレジデント3~4名で年間約1,500例の手術(うち緊急手術約250例)を施行している。
心臓血管外科は専門医4名、医員2名にて年間約140件の開心術・胸部大動脈手術、約40例のTAVR(経皮的大動脈弁置換術)、および100例の末梢血管手術(EVAR含む)を行っている。低侵襲化・自己弁温存をキーワードに、弁形成は僧帽弁に限らず大動脈でも積極的に行い、MICS手術も行っている。
呼吸器外科の診療体制は専門医1名、医員1名で構成され、年間約200例の多様な手術を行っている。標準的肺葉切除は完全鏡視下に行い、早期肺癌や低肺機能症例には肺区域切除を行っている。困難な局所進行肺癌に対しても集学的治療の一環として積極的に手術を行っている。局所麻酔下に行うCTガイド下肺凍結治療は当院で多くの経験があり、切除に向かない小型肺病変に対して行う貴重な治療選択肢となっている。
乳腺センターは乳腺外科8名、形成外科2名、乳腺病理医1名の計10名で構成されている。乳癌手術は凍結療法を含めて年約600例、乳房再建も年100例以上施行している。また、リンパ浮腫に対してLVAを年間120件以上施行している。腫瘍内科、乳腺画像診断と連携をとり、Comprehensive Breast Center として鴨川市、館山市、千葉市、東京それぞれの拠点を中心に化学療法を含めた遠隔医療も提供している。
亀田総合病院 外科
消化器外科主任部長 草薙 洋