順天堂大学医学部附属浦安病院
このたび、順天堂大学浦安病院では外科専門研修プログラムを申請し、日本専門医機構の審査により基幹施設に認定されました。当院は千葉県若手医師キャリア形成支援事業に参画し、千葉県地域枠学生に診療科毎に9年間のキャリアプランを作成・提示し、順天堂大学外科に入局してもらえるよう活動しています。
上部消化管外科は岡 伸一准教授、下部消化管外科は永仮邦彦准教授、肝胆膵外科は私がそれぞれチーフとなり、専門性の高い診療を行っています。消化管に対する手術はほぼ100%腹腔鏡あるいはロボット支援下で施行しています。難易度の高い肝胆膵の悪性疾患には、主に開腹術で治療していますが、合併症も少なく安全な手術を目標としています。日本内視鏡外科学会技術認定医8名、ロボット支援手術術者認定医3名、肝胆膵外科高度技能指導医・専門医2名を有し、常に患者様が安心して治療を受けられるような診療体制をとっています。2022年は手術数がかなり増加し、年間手術総数887例と過去最大の手術を行いました。手術に対するコロナの影響はあまりなく、withコロナでの診療が定着してきました。鏡視下手術件数は553例であり、全体の約60%でした。上部消化管、下部消化管はほぼ例年と同等の手術件数でした。ヘルニア、痔疾患の手術が増加しています。肝胆膵高難度手術が56例と50例を超えましたので、今後は高度技能専門医修練施設A認定を目指します。
これからも浦安病院 消化器・一般外科はレベルの高い手術手技により、患者様に対して最善の治療を提供できるように努力していく所存です。
順天堂大学医学部附属浦安病院
消化器・一般外科 教授 石崎 陽一