順天堂大学医学部附属浦安病院
当科は全国でもいち早く腹腔鏡下外科手術を導入し、胃がん、結腸がん、直腸がん、胆石症、急性胆嚢炎、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎に対する手術のほとんどは腹腔鏡下で行っています。上部消化管外科は岡 伸一准教授、下部消化管外科は永仮邦彦准教授、肝胆膵外科は私がそれぞれチーフとなり、専門性の高い診療を行っています。消化管に対する手術はほぼ100%腹腔鏡あるいはロボット支援下で施行しています。難易度の高い肝胆膵の悪性疾患には、主に開腹術で治療していますが、合併症も少なく安全な手術を目標としています。日本内視鏡外科学会技術認定医7名、ロボット支援手術術者認定医3名、肝胆膵外科高度技能指導医・専門医2名を有し、常に患者様が安心して治療を受けられるような診療体制をとっています。2021年も引き続き、コロナ感染症の感染が治まらない中での診療でした。浦安病院でも第3波、第4波、第5波の最中、病棟でクラスターが発生し一時逼迫した状況に陥りましたが、なんとかこれをのりきり12月には回復基調に戻すことができました。消化器・一般外科の年間手術症例は835例で2020年の817例よりも増加し、緊急手術も135例から152例まで増加しました。12月の手術症例は78例と2021年で最も多い月となりました。
これからも浦安病院 消化器・一般外科はレベルの高い手術手技により、患者様に対して最善の治療を提供できるように努力していく所存です。
順天堂大学医学部附属浦安病院
消化器・一般外科 教授 石崎 陽一