千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学(旧外科学第1講座)
当教室の前身である千葉大学第一外科は明治21年(1889年)を始まりとし、以来百二十余年の歴史を有します。
診療担当領域は肝胆膵外科および乳腺外科であり、大塚将之教授を中心にして約50人の教室員が現在大学病院に勤務しています。また、海外留学により国際的に研鑽を積んでいる医局員もいます。令和元年度は5人の新医局員が仲間に加わりました。
肝胆膵外科では局所進行肝胆膵癌などの難治疾患に対する先進的かつ高度な外科治療に積極的に取り組んでおり、一方で腹腔鏡手術などの低侵襲手術も行っています。また、末期肝不全症例などには生体肝移植も行なっており、脳死肝移植認定施設にもなっています。乳腺外科ではブレストセンターを立ち上げて、乳癌に対する化学療法、放射線治療を含めた多職種による集学的外科治療を行なっており、患者ニーズに応えるため乳房再建術も積極的に行なっています。
さらに、当教室ではAcademic surgeonを目指し、臨床上の多くの課題を解明するために臨床および基礎研究を行ない、その成果を学会、論文などを通じて発信しています。また、教育施設である大学病院の一翼を担う責務として、未来の優秀な医師を育てるために、医学部学生から外科専門医に渡る卒前・卒後教育にも力を入れています。
今後も県内各施設の先生方と協力を図って、患者さんためのより良い外科治療の実現を目指していきたいと考えています。
千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学(旧外科学第1講座)
医局長 高屋敷 吏