千葉県循環器病センター
千葉県循環器病センターは、昭和30年に結核の病院として開院し、千葉県立鶴舞病院と呼ばれていましたが、平成10年に現在の名称に変更しています。地域の患者様には相変わらず「鶴舞病院」と呼ばれており親しまれています。心臓血管などの循環器分野や脳神経分野の高度医療を提供しながら地域医療にも力を入れています。
外科は、千葉大学臓器制御外科学の派遣医師で構成され心疾患を有する消化器がん手術が多く、麻酔科、循環器内科、心臓血管外科の協力を得ながら安全な手術を心掛けて治療に取り組んでおります。市原市の検診にも積極的に参加して早期癌の内視鏡治療を行なっています。初期研修医には、積極的に手術・処置に参加してもらっており、楽しく充実した研修生活を送っています。
心臓血管外科は、千葉大学心臓血管外科学の派遣医師で構成されています。歴史は古く、昭和37年に千葉県第一例目の動脈管開存症手術を行い、その後弁膜症・虚血性心疾患・胸部大血管・腹部大血管・末梢血管・静脈疾患と主に成人疾患に分野を広げてきています。地域の高齢化にともない余病が多く、外科・脳神経外科・麻酔科と協力しながら手術成績を上げています。Frailな患者様も多く、小切開心臓手術や人工心肺を使わない冠動脈バイパス手術、ステントグラフトによる動脈瘤手術などを積極的に取り入れ、患者様の体力に合った低侵襲な手術を積極的に行っています。外科系と協力し常時緊急症例の受け入れ、手術に対応しています。
引き続き、高度医療・地域医療を実践していきたいと思っています。
千葉県循環器病センター
心臓血管外科診療部長 浅野 宗一 / 外科部長 林 永規