帝京大学ちば総合医療センター
2021年4月から、当外科では乳腺外科が閉鎖され、消化器外科のみで診療を行っております。現在、常勤は9名で2,3か月に一度、研修医が1カ月交代で勤務します。現在のスタッフでは消化器外科に関して扱えない疾患は無く、手術アプローチ法も開腹とともに腹腔鏡下手術を難度の高い疾患を含めてほとんどの手術に適応しております。ロボット支援下手術は今のところできませんが、病院と相談の上、前向きに設置を検討しているところです。症例数の多い疾患で力を入れているところは、直腸癌をはじめとした骨盤内腫瘍、高難度の肝胆膵疾患、食道癌などですが、これに加えて良性疾患として直腸脱や憩室炎、炎症性腸疾患、肛門疾患などとともに、胆道系疾患に対する内視鏡治療、腹腔鏡下治療も数多く積極的に行っています。近年、近隣の医療機関からの手術相談が多いのは腹腔鏡下ヘルニア手術で、毎週新しい患者さんの紹介をいただいています。ヘルニアを含め、結腸癌や胆石の腹腔鏡下手術は若手の先生方が中心に術者を行ってもらっており、上級医は助手になることが多くなっています。学会活動も活発に行うように声掛けをしておりますが、こちらは個人差が大きく致し方のないところです。できれば良質の臨床研究に結び付けていけるように努力いたします。今後も病院間の横のつながりも大事にして診療してまいりますのでよろしくお願いいたします。
帝京大学ちば総合医療センター 外科
外科学教授・外科科長 幸田 圭史